【大爆死】鉄血のオルフェンズはなぜ失敗したのか
鉄血のオルフェンズが今日最終回となりました。まあ予想されていた展開ですしまあこうなるだろうなといった感じです。4クールやって種死・AGEと比べても何がしたかったのか全く分からない本当に糞アニメです。岡田磨里氏・長井龍雪氏・小川正和Pには二度とガンダムに関わってほしくない、ただそれだけです。
というわけで、最終回の感想の前に鉄血のオルフェンズはなぜこんなつまらないアニメになってしまったのかを個人的にまとめていきたいと思います。
まずこのアニメのコンセプトは少年兵が成り上がりストーリーでこれまでの作品でガノタに叩かれていた、「キラ・バナージ・キオに代表される主人公の不殺」「種のミーティアのようなビーム兵器の削除」などの要素を完全に排除した作品を目指すとのことでした。
そして、オンエアを迎えたわけですがいざフタを開けてみると、とんでもない出来でした。3話辺りまでのバルバトスが起動するまでの展開は良かったのですが、コロニー編に入ってからがもう滅茶苦茶です
まずヤクザの傘下に入ってアウトレイジみたいな路線で突っ走るかとおもいきや、なんだかみんな解脱してしまったような爽やかさで、思わせぶりな台詞は全部「うるさいな」で潰されてしまいます。思わせぶりな台詞に何の意味もないという脚本岡田磨里のアニメを見るうえでのお約束がキッチリ反映されてしまっています・・・。
なんでこうなってしまったかはあくまで想像ですが…
今までと違うガンダム→「任侠!」冷酷!ヒーロー台詞ダメ!」「格闘!実弾!ビームダメ!」「既得権益打破の革命ストーリー」
つまり、「お題」でみんなから上がってきた「今までと違うガンダムと思われる要素」を一通り詰めてみました状態になってしまっているんですよね。
つまり、1つ1つ設定は面白そうなのやりたいことが多すぎて話としての筋が全く纏まっていません。これを本来は監督が取捨選択してうまくまとめるはずなのですが、やはりまとめきれていません。
監督はあの花やレールガンでおなじみの長井龍雪氏ですが、この二つの作品も深夜アニメにしては面白いだけで作品としてみるとかなり粗は目立ちます。レールガンは私も好きですが2クール後半のオリジナルストーリーも結構ガバガバというか無能力者関連のカタルシスが消化できてなくて後味が悪かったです。これまでは悪い面を見ない信者に持ち上げられていましたが、やはりガンダムという化け物コンテンツをやる力量はなかったのかなと思います。
さて話を鉄血に戻しますが、例えばビームを無くしたことでビーム合戦がなくなったとしてタイマンを重視するはずなのに、グレイズのような量産機をだしてしまったためにタイマンの概念が成立していません。
もともとガンダムフレームは72体、という設定があったのならば、量産MSはガンダムには到底敵わないくらい弱くしてエースしか強機体は乗れないようにすれば、種死のオーブ侵攻における運命伝説VSストフリ隠者のようにタイマンの必然性が出てきます。そんなのはガンダムらしくない!と量産機にこだわり、挙句の果てにラスボスがグレイズアインってもう嚙み合ってません。
またパイロットの強さの概念も滅茶苦茶なんですよね。とりあえず阿頼耶識つけたら強くなるって本人の強さじゃなくて阿頼耶識ゲーです。しかも本編の描写は三日月がとりあえず最強SSSで後はその他諸々で終わってしまって強さ議論すらできない有様です。なろう小説かよって話です。(しかもチート設定の三日月さんも仲間が死ぬときはなぜか弱体化します)
2期に入ってからはモビルスーツ戦も全然ないですし、ストライクのような発進シーンもなく突然戦闘が始まっていたりとりあえず他のガンダム作品の逆張りしていい部分すら殺してしまっています。もう頭マクギリスかよと
2期にはいってからバンナムさんに戦闘増やせと怒られたみたいですけど多分戦闘増やしたくても大塚健さんのようなモビルスーツ戦描ける人に軒並み逃げられて書けないんでしょうね。
大塚さんのような有能なアニメーターが降りた理由は、恐らくガンダムのデザインの線を減らしてくれと言ったのに無視された挙句、BDすら渡されなかったのがブチ切れ原因だと思います(普通功労者にBDやガンプラを渡すのが常識らしいです)
その結果大塚さんはボンズに移動し、根元さんもテレビシリーズの鉄血を作っている3スタ(サンライズにはスタジオが複数あります)からは降りているのに、ネット配信のサンダーボルトなどを作っている1スタには、がっつり参加していたりと完全に鉄血は嫌われています。大塚さんもツイッターでOOなどの話は結構触れるのに鉄血に関しては皮肉を言っていったりとそうとう闇が深いように見えます。
その結果が精子のような戦闘シーン、バエルやキマリスなど活躍するはずのMSが全く戦闘描写なく退場するのにつながったのだと思います。
他にもマクギリスがオルガの痴呆化や唐突なホモ描写やクーデリアアトラのことなど色々言いたいことがいっぱいあるんですが、まとまったないので今日はこれくらいにしておきます。