行列のできる裁判所での痴漢冤罪への対処法
痴漢冤罪(ちかんえんざい)とは、実際には痴漢をしていないにもかかわらず痴漢行為をしたと疑いをかけられて、警察や司法機関、社会から不当な処遇・処分を受けたり、社会的制裁を受けたりする冤罪の一種です。
基本的に司法の原則は疑わしきは罰せず=つまり十分な証拠がなければ、起訴されないということなのですが、この痴漢に関しては違います。
というのも、痴漢は強盗や殺人と違い、十分な物的証拠が無くとも被害女性の親告のみで成立してしまうからです。なので、一旦痴漢と疑われて誤解を解こうと駅員室までついていったら、そのまま弁明の機会がなく、警察→検察→起訴→有罪 が成立してしまったというケースもあります。
痴漢冤罪で有名なのが三鷹バス事件というやつで、このケースだと容疑者と疑われた男性は片手でつり革を握り、もう片方でメールを打っていた映像が、監視カメラに残っていたにも関わらず一審で有罪判決が出ました。
被害男性のTさんはその後無罪を勝ち取りましたが、それでも人生で貴重な20代のうち2年半を棒に振ったあげく言われのない誹謗中傷にあったのです。
他にも表に出ていないだけで痴漢冤罪は山ほどあると言われています。そして、痴漢冤罪のもっとも恐ろしい点は、一度逮捕されてしまうと会社もクビになり、社会復帰が非常難しいという点です。いきなり仕事が無くなるのは独り身でもつらいのに、まして家庭を持つ人ならば、その後の人生は過酷を極めるのは明白です。
また仮に逮捕されて有罪にならなかったとしても取り調べ・拘留は最低2週間あり、会社勤めなら何らかの悪影響が出るのは必至です。これは男性ならだれにでも起きうる可能性のあるトラブルなのであり、決して他人事ではありません。そして巻き込まれてしまった場合は今までの人生がすべてパァになる、つまり社会的に抹殺されてしまう恐ろしいものなのです。
では痴漢冤罪にあった場合どうすればいいのかというと、よくネットで言われているのが「そのまま逃げる(線路に逃げる)」です。線路ならカメラもなく正義感で追ってくる人もそういません。これは実際に行列のできる法律事務所で弁護士の方も推奨している方法です。
行列のできる法律相談所 2016年3月20日 160320【その時、頭が真っ白に – YouTube
これがきっかけで線路に逃げる人はとても増えましたが、やはり線路に逃げるのは危険であり↓のような事件も起きてしまいました。ちなみに2003年にも同様の事件が発生しています。
線路に逃げても死んでしまっては元も子もありませんし、線路に立ち入って逃走すること自体が刑罰法規に抵触します。つまり痴漢冤罪から逃げおおせたとしても他の罪で捕まってしまうのです。
やはり痴漢冤罪に対する最善策は逃げるのではなく、「自分の身分を明らかにしその場から立ち去る、または弁護士を呼び相手女性を名誉棄損で訴えること用意があると宣言すること」です。戦争と同じで相手に主導権を握られる前に、こちらが先手を打つのです。
今では痴漢にあった場合すぐ弁護士が駆けつけてくれる痴漢冤罪保険のような制度を作っている弁護士事務所もあり、毎日電車通勤していて痴漢冤罪の被害にあう可能性のある男性の方は一度相談するのもアリだと思います。
月額590円「痴漢冤罪保険」に申込殺到 首都圏在住者に人気│NEWSポストセブン
最後にもう一度協調しておきたいのは、逮捕されてから弁護士を呼んでも手遅れだということです。仮に線路などに逃亡を図って駅員に捕まり、警察に引き渡され逮捕された場合、あなたは参考人ではなく容疑者です。
警察は現行犯逮捕された容疑者の場合、もはや事実は関係なく、あなたをいかに送検して起訴して有罪に仕立て上げるかしか考えていません。(容疑者を送検できなかった場合、その警察の評価が下がるため)
ここに釈明の機会はありません。なので痴漢冤罪に巻き込まれた場合、素早く弁護士を呼び不手際を起こさないことが重要となってきます。満員電車問題は問題の根深さからして一朝一夕で解決する問題ではありません。つまり、行政は今あなたを守ってくれません。法律と弁護士を盾に自分で自分の身を守るしかないのです。皆さん是非気を付けてください。